2015年11月14日土曜日

現代都市政策研究会2015年度大分県日田合宿概要報告


(都市研日田合宿概要報告)

(1)日時 10月30日()夕方から11月1日() 2泊3日(福岡1泊・日田1泊)

(2)訪問先 大分県日田市

(3)テーマ「日田市のまちおこし・まちづくりに触れる~職員交流を踏まえ~」

() 参加者 9名

 

 (1)30日

福岡空港で嶋田先生(九州大学法学部准教授)が出迎えてくれました。さっそくホテルにチェックイン後、嶋田先生お薦めのもつ鍋屋へ行きました。お店は京風もつ鍋を出す「越後屋」。特徴は牛のモツを使い、揚げたし豆腐が入っていること。揚げたし豆腐が入っているのが京風の特徴でしょうか。味は最高でした。

その後は、嶋田先生の案内で有志メンバーで中州のまちに繰り出し、スナックで福岡のサラリーマングループ(もしかしたら公務員かも???)&年配の方々と歌合戦。日をまたいでのホテルへの帰宅となってしまいました。(苦笑)

(2)31日

高速バスで日田へ移動。

日田に着後、今年3月に改修したばかりの木材をふんだんに使った日田駅の駅舎を見学。日田市は林業の盛んなまちでもあり、改修された駅舎からは木材の香りがしていました。

昼食は、林業の再生支援に取り組む地域おこしグループがプロデュースしたお弁当の「きりこ飯」を頂きました。弁当の中には、材木に見立てた大きなごぼうが横たわり、それを日田杉で作った「のこぎり(風のもの)」で切って食べるという思考が加えられていました。

その後、10人乗りのレンタカーで移動。10数軒の窯元が集まった山里の小鹿田(おんた)焼の里を訪ねました。陶芸館や坂本義孝さんの窯元を訪ね説明を受けました。小鹿田(おんた)焼は、器に絵を描くのではなく微妙な筆遣いで模様を描くのが特徴です。里には懐かしさすら感じる風景が広がっていました。

小鹿田(おんた)焼の里を後に、重要伝統的建造物群保存地区の豆田地区の散策を行いました。「天領日田」といわれるように、そこには江戸時代から続く街並みが広がっていました。

豆田地区にある感宣園・感宣園教育研究センターで意見交換会。日田市の自主研究グループ「ひたん自治研究会」の皆さんから「まちづくりの現状とこれからを考える」をテーマに、天領まつりと同時に開催されている、住民主体で始まった「千年あかり」の運営の今後についての説明を受けました。

ホテルに戻った後、午後6時30分から豆田地区にある「いた屋」本店で懇親会。意見交換会で話足りなかったところは懇親会でフォロー。自己紹介等から始まり、話も盛り上がり、楽しいひと時を過ごしました。そして日田は天然鮎が捕れることでも有名です。地元の地酒、薫長(くんちょう)を呑み、鰻・鮎料理に堪能しました。

懇親会の後、私設の「ウィスキー博物館」に移動。私設とはいえウィスキーにちなんだ品物がところ狭しと展示(私財を随分つぎ込んでいる様子でした)してあり、館長から説明を受けた後、ウィスキーを飲みながら2次会。

午後10時頃、大石田さんが市長になる前から知っているという関係から日田市長が出張の帰りにわざわざ2次会の席に立ち寄って頂きました。その後、市長と2時間近く飲んだというサプライズ付きで31日を終わりました。

(3)11月1日

午前9時にレンタカーでホテルを出発。農業で様々な試みを行っている大山農協が運営している「木の花ガルデン」を見学しました。野菜をはじめ様々な物産が販売されていました。また敷地内には大山地区では梅干しの生産が盛んなことから農協の建物を改装し、市が管理している梅蔵博物館もありました。

その後、津江地区へ。レストラン松原で、限界集落とも言われている地区で住民同士の支え合い活動として活動されている「つえ絆くらぶ」の理事、そして市職員でもある相垣さんからボランティアと地域通貨を組み合わせた仕組みの紹介を受けました。この仕組みは他の地区でも活かせる事例としてとても参考になりました。

また各農家から少しずつ野菜を集めて販売・活用する仕組みの説明も受けました。その野菜を使ってレストラン松原で提供しているのが「おすそわけ野菜定食」。昼食に頂きました。味付けも抜群。めったに食べられない猪肉のメンチ付きでした。

その後、日田市バスセンター、高速バスで福岡空港へ戻り、羽田へ午後5時30分頃に到着。各自帰宅の途につきました。

 

今回の合宿は、休日にもかかわらず、林業振興課の橋本さん、企画振興部行政改革推進係の坂本さんには車で2日間、私達の案内役をして頂き、地元職員の解説付きというとても充実した合宿でした。プロデュースして頂いた嶋田先生、日田市の職員の皆さまには感謝、感謝の合宿でした。

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