2015年12月19日土曜日

現代都市政策研究会2015年12月例会案内


テーマ「メディアとコミュニティ」

講師 大橋一範氏(週刊きちじょうじ編集長)

 
大橋さんには、1982年2月の都市研例会にお越し願い、「吉祥寺村立雑学大学について」をテーマに一度お話を伺ったことがあります。当時、大橋さんは、地域のお祭りや地域の生活情報を細かく載せる「週刊きちじょうじ」の編者・発行に携わりながら、「吉祥寺村立雑学大学」の事務局も担われていました。奇しくもその年の1月例会は、私が練馬区で関わっていた「練馬市民大学」について例会報告をしています。吉祥寺村立雑学大学では、市民が入れ替わり講師となり、授業料、講師料、会場費ともに無料という、緩やかな関係で雑学大学が運営され、今年5月に亡くなられた松下圭一先生も武蔵野市民の一員として登壇されていました。現在も自分たちのコミュニティ空間として続けられています。

一方、1975年に創刊された「週刊きちじょうじ」。バブルが崩壊したあと、デパートがスポンサーから抜け、地元の商店主が会費を払って支えるなど辛い時期もあったようです。また、スマートフォーンなどのメディアの普及により読者への伝達手段も変化する中、紙媒体としてのタウン誌は、貴重な存在でもあると思います。長年、吉祥寺という地で活動し続けてこられた大橋さんが話す「メディアとコミュニティ」というテーマは、きっと薀蓄(うんちく)のあるお話になるのではないでしょうか。是非、ご参加下さい。

 (文責 室地隆彦)

. 日時 2015年(平成27年)12月20日(日) 午後2時~午後4時30分
 
2.場所  三鷹市駅前コミュニティ・センター4階会議室()

現代都市政策研究会2015年11月例会感想



分権にも通じる補完性の原則と熟議

A.     S.        
 
水上教授は、すでに、顧問の不在や、試合をすること、勝つことを基軸にした部活が先細る中、スポーツを地域の中で、長く楽しんでいこうとする新しい道を示してくれた。

私自身も、個性を伸ばしたり楽しむことより、集団づくり、健全育成のための、教育のための部活になりがちなことに、違和感を感じ、危機感を持っていた。

地域総合型スポーツクラブは、補完性の原理にもとづく仕組みである、楽しむための補完、熟議を尽くすという話は、分権にも通ずるものであると感じた。また、簡単に言われがちな「ネットワーク」にも疑問を呈され、「レトリックへの共感」「エンパワーメントの必要性」そのための熟議を強調されたことに、大変共感を覚えた。

学校の施設を開放したスポーツ振興に取組む立場として、個人的には、小学校のとき以来の体育嫌いの身として、新しい方向に意を強くした例会であった。
以上です。本当に、興味深いお話だったと思います。

2015年11月14日土曜日

現代都市政策研究会2015年11月例会案内


現代都市政策研究会2015年11月例会
 
 

テーマ「総合型地域スポーツクラブの取組とこれからの展開~地域のスポーツからみたスポーツ政策とは~」

講師 水上博司氏(日本大学文理学部体育学科教授・認定NPO法人クラブネッツ事務局長)
 

スポーツ基本法の制定、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催など国内のスポーツをめぐる状況は刻々と変化しています。スポーツの果たす役割が多様化していくなかで、各自治体は市民のスポーツ活動とどのように関わっていくことが求められるのでしょうか。

今回の例会では、地域のスポーツを支える主体の一つである「総合型地域スポーツクラブ」に着目し、国内外の事例や課題などの話を伺うなかで、今後の市民のスポーツ活動のあり方について皆さんと考えたいと思います。さらに、日本のスポーツの現状や課題に関する話題を提供いただき、スポーツ政策について多様な視点から意見交換したいと思います。

例会にお招きする水上氏は、スポーツ社会学者であるとともに、全国の総合型地域スポーツクラブを応援するNPO法人の事務局長として二つの顔を持っています。当日はそれぞれのスタンスから多岐にわたる話を展開いただく予定です。ぜひともふるってご参加ください。(文責 木藤直隆)
 

. 日時 2015年(平成27年)11月29日(日) 午後2時~午後4時30分

2.場所  三鷹市駅前コミュニティ・センター4階会議室()

 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 

現代都市政策研究会2015年度大分県日田合宿感想


(都市研日田合宿感想)

自主研の一子相伝はなるか?

                                                                                                                J.       H.

 
久々に都市研の合宿に参加した。記録については、室地さんが都市研MLに投稿してくれたので、個人的な感想だけを書かせていただく。

まず、初日の博多の「越後屋」で、来年の自治体学会が日田で開かれることを知った。嶋田さんが企画部会に入っており、30回大会を記念して、過去に自治体学会に関わり鬼籍に入られた方の業績を見直す企画を考えているとのことであった。私も現在非常勤講師を務めている青学の大学院講義で、初代代表運営委員の田村明さんの業績をテーマとしており、ぜひとも実現していただきたい。元企画部会員としてお手伝いもしたいと思っている。

モツ鍋はみそ味で、脂肪たっぷりのモツが焼酎にマッチし、酔いが進むうちに陽水が歌いたくなった。ということで、嶋田さんに中州に連れて行ってもらい、都市研上海合宿を懐かしんで「なぜか上海」を歌い、博多の夜を満喫できた。

日田では、平均年齢35歳という市職員15名による「ひたん自治研究会」の皆さんと交流できたことが最高の思い出になった。都市研は今年で38年目なので、都市研より若い皆さんのパワーに触れ、自治体学会がこの地で開催される意義がわかった。咸宜園の由緒ある教育センターで報告いただいた内容は、毎年11月に行われる日田天領まつりに合わせて市民主催で開催される「千年あかり」という美しい行事の今後を考える実践的かつ楽しそうな課題であった。

昼食後に日田市林業振興課の橋本さん、企画振興部行政改革推進係の坂本さんに、車で日田の森の奥深くまで案内していただき、重要無形文化財の小鹿田(おんた)焼の里を訪れていたことがよかった。日本の音百選に選ばれた唐臼(からうす)の音が響き渡る集落で、目の前で窯元の坂本義孝さんに「飛びカンナ」による絵付けを実演していただき、技術の高さに感動した。各窯元には、足でけって回す「けろくろ」が二つずつしか許されていないのは、一人の子どもに技術を伝える一子相伝のためだと伺った。実際、二つの「けろくろ」で向かい合った親子が、器用に足で「けろくろ」を回す姿を陶芸館の映像で見て、文化を伝承する仕組みがあることに気付いた。

その晩、伝建地区の豆田にあり、店自体も操業161年の風格がある「いた屋本家」で、都市研側とほぼ同人数の「ひたん自治研究会」の皆さんと向かい合って語らうことができたのは、一子相伝の思いであった。特産の湯引き鰻や鮎の塩焼きを肴に、豆田に蔵元がある薫長(くんちょう)を酌み交わし、自主研という文化が伝承されることを願った。

今回の日田合宿で、都市研も40周年に向けリフレッシュし、「ひたん自治研究会」も自治体学会30回大会に向けて再起していただく機会となったのではないか。完璧なコーディネートをしていただいた嶋田さん、休日にも関わらず熱心に案内していただいた「ひたん自治研究会」の皆さんに心から感謝も申し上げるとともに、皆さんが一層飛躍していただくことを願ってやまない。

現代都市政策研究会2015年度大分県日田合宿概要報告


(都市研日田合宿概要報告)

(1)日時 10月30日()夕方から11月1日() 2泊3日(福岡1泊・日田1泊)

(2)訪問先 大分県日田市

(3)テーマ「日田市のまちおこし・まちづくりに触れる~職員交流を踏まえ~」

() 参加者 9名

 

 (1)30日

福岡空港で嶋田先生(九州大学法学部准教授)が出迎えてくれました。さっそくホテルにチェックイン後、嶋田先生お薦めのもつ鍋屋へ行きました。お店は京風もつ鍋を出す「越後屋」。特徴は牛のモツを使い、揚げたし豆腐が入っていること。揚げたし豆腐が入っているのが京風の特徴でしょうか。味は最高でした。

その後は、嶋田先生の案内で有志メンバーで中州のまちに繰り出し、スナックで福岡のサラリーマングループ(もしかしたら公務員かも???)&年配の方々と歌合戦。日をまたいでのホテルへの帰宅となってしまいました。(苦笑)

(2)31日

高速バスで日田へ移動。

日田に着後、今年3月に改修したばかりの木材をふんだんに使った日田駅の駅舎を見学。日田市は林業の盛んなまちでもあり、改修された駅舎からは木材の香りがしていました。

昼食は、林業の再生支援に取り組む地域おこしグループがプロデュースしたお弁当の「きりこ飯」を頂きました。弁当の中には、材木に見立てた大きなごぼうが横たわり、それを日田杉で作った「のこぎり(風のもの)」で切って食べるという思考が加えられていました。

その後、10人乗りのレンタカーで移動。10数軒の窯元が集まった山里の小鹿田(おんた)焼の里を訪ねました。陶芸館や坂本義孝さんの窯元を訪ね説明を受けました。小鹿田(おんた)焼は、器に絵を描くのではなく微妙な筆遣いで模様を描くのが特徴です。里には懐かしさすら感じる風景が広がっていました。

小鹿田(おんた)焼の里を後に、重要伝統的建造物群保存地区の豆田地区の散策を行いました。「天領日田」といわれるように、そこには江戸時代から続く街並みが広がっていました。

豆田地区にある感宣園・感宣園教育研究センターで意見交換会。日田市の自主研究グループ「ひたん自治研究会」の皆さんから「まちづくりの現状とこれからを考える」をテーマに、天領まつりと同時に開催されている、住民主体で始まった「千年あかり」の運営の今後についての説明を受けました。

ホテルに戻った後、午後6時30分から豆田地区にある「いた屋」本店で懇親会。意見交換会で話足りなかったところは懇親会でフォロー。自己紹介等から始まり、話も盛り上がり、楽しいひと時を過ごしました。そして日田は天然鮎が捕れることでも有名です。地元の地酒、薫長(くんちょう)を呑み、鰻・鮎料理に堪能しました。

懇親会の後、私設の「ウィスキー博物館」に移動。私設とはいえウィスキーにちなんだ品物がところ狭しと展示(私財を随分つぎ込んでいる様子でした)してあり、館長から説明を受けた後、ウィスキーを飲みながら2次会。

午後10時頃、大石田さんが市長になる前から知っているという関係から日田市長が出張の帰りにわざわざ2次会の席に立ち寄って頂きました。その後、市長と2時間近く飲んだというサプライズ付きで31日を終わりました。

(3)11月1日

午前9時にレンタカーでホテルを出発。農業で様々な試みを行っている大山農協が運営している「木の花ガルデン」を見学しました。野菜をはじめ様々な物産が販売されていました。また敷地内には大山地区では梅干しの生産が盛んなことから農協の建物を改装し、市が管理している梅蔵博物館もありました。

その後、津江地区へ。レストラン松原で、限界集落とも言われている地区で住民同士の支え合い活動として活動されている「つえ絆くらぶ」の理事、そして市職員でもある相垣さんからボランティアと地域通貨を組み合わせた仕組みの紹介を受けました。この仕組みは他の地区でも活かせる事例としてとても参考になりました。

また各農家から少しずつ野菜を集めて販売・活用する仕組みの説明も受けました。その野菜を使ってレストラン松原で提供しているのが「おすそわけ野菜定食」。昼食に頂きました。味付けも抜群。めったに食べられない猪肉のメンチ付きでした。

その後、日田市バスセンター、高速バスで福岡空港へ戻り、羽田へ午後5時30分頃に到着。各自帰宅の途につきました。

 

今回の合宿は、休日にもかかわらず、林業振興課の橋本さん、企画振興部行政改革推進係の坂本さんには車で2日間、私達の案内役をして頂き、地元職員の解説付きというとても充実した合宿でした。プロデュースして頂いた嶋田先生、日田市の職員の皆さまには感謝、感謝の合宿でした。

現代都市政策研究会2015年9月例会感想


(2015年9月会感想)

幕張今昔物語

I.       S.      

 
 都市研9月例会では、千葉市の観光ボランティア「ちばシティガイド」の加来(かく)さんの案内で、鎌倉時代や江戸時代の施設とともに、幕張副都心の一部(業務地区にあるメッセモールや幕張メッセなど)を巡り、幕張の「今」と「昔」を感じることができた。

 

1.鎌倉時代や江戸時代の面影を残している幕張駅周辺

 幕張駅周辺には、「昆陽神社」「秋葉神社」「子守(こまもり)神社」などがあり、住宅街も古くからあるような一軒家が多かった。子守神社はまちのシンボル的存在であり、船橋・習志野・八千代・千葉市の9社で丑年・未年の7年に一度行われる「三山祭」では子守りの役を担う。その際幕張の浜では安産を願う「磯出祭」も行われる。境内には樹齢200~250年のご神木の大銀杏がある。

 まちあるきで驚いたことは、秋葉神社と昆陽神社が同じ敷地内に2つ並んでいたことと、子守神社には厳島神社が船の安全を願うため末社として置いてあったことである。加来さんの案内や研究会のメンバーで一緒に歩いたからこそ気付けたことである。

 

2.幕張新都心

 1989年幕張メッセのオープンでスタートした幕張新都心は、先導的中核施設である幕張メッセの設置をはじめ、業務研究ビル、教育・研究施設や、ホテル・商業の誘致及び幕張ベイタウンでの住宅整備の推進などにより、「職・住・学・遊」の複合機能の集積が進み、就業者・居住者・就学者および新都心への来訪者を合わせると、現在日々約16万2千人の人々が活動するまちとなっている。

 まちあるきをしていると、昭和40年ごろまでは一面海であったことが信じられないくらい栄えていた。環関東自動車道は交通量がとても多く、三井アウトレットパーク幕張やイオン幕張にはたくさんの人が訪れている一方で、緑に囲まれた文教地区には大学や高校など多くの教育施設があり、現代の都市らしい複合機能のまちを感じることができた。海浜幕張駅にも近く、これからの更なる発展も期待できる一方、商業施設以外の人通りは少なく、また企業の出入りが激しいなどの課題も抱えているようだった。

 

3.幕張の今と昔

 昔ながらの街並みが残る幕張駅周辺から驚異的な変身を遂げた海浜幕張駅周辺へ歩いていると、まちというより時間を歩いているような感覚になった。地域の住民で長い年月をかけて作り上げてきたまちと、行政主導で改革してきたまちのそれぞれの特徴が色濃く出ている幕張のまちあるきはとても面白かった。

2015年9月12日土曜日

現代都市政策研究会2015年9月例会案内



まち歩き「幕張今昔物語~幕張新都心の今とその昔をかいまみる~」

 

幕張といえば、潮干狩り。幼い頃、両親に連れられて電車を降り、遠い海岸線に向かって歩き、あさりやハマグリなど潮干狩りに出かけた思い出があります。

そんなまちのイメージだった幕張は、今や幕張新都心として、幕張メッセをはじめ、業務ビル、教育研究施設やホテル・商業施設、住宅整備など、開発面積522,2ヘクタール(計画面積)、就業人口約5万2千人(業務研究地区)、居住人口32,600人(幕張ベイタウン)のまちに生まれ変わっています。

また、幕張ベイタウンでは、魅力的な都市デザインと快適な居住環境を創り出したことから住宅地としてはじめてグツトデサイン賞/アーバンデザイン賞を受賞しています。

今回は、千葉市の観光ボランティア「ちばシティガイド」の加来(かく)さんの案内で、鎌倉時代や江戸時代の施設とともに、幕張副都心の一部(業務地区にあるメッセモールや幕張メッセなど)を巡り、幕張の「今」とその「昔」を感じてみたいと思います。

是非、ご参加下さい。(文責 室地隆彦)
 
.日時     2015年(平成27年)9月27日())午後1時~午後4時頃まで

.集合場所   JR幕張駅改札口・午後1時集合(雨天決行)

※改札口は1か所のみです

※当日の緊急連絡先 室地携帯 080-5403-2485

.行程概要

幕張副都心すべてを巡るには時間的にも制約があることから、3時間の範囲で、昆陽神社、子守神社、メッセモール、幕張メッセなどを回る予定でいます。

.参加申し込み

今回は、参加費用はかかりませんが、当日の待ち時間も含め出欠の確認のため、参加希望者の方は、前日の9月26日()までに下記、室地宛てにメールを頂ければ助かります。

 室地隆彦メールアドレス murochi-t@nifty.com

都市研2015年7月例会感想



誰もが生活困窮者になってもおかしくない時代に
                                   T.    M. 

 
 都市研7月例会では、平井恭順(ひらいやすゆき)(川崎市健康福祉局生活保護・自立支援室係長)をお呼びし、「生活困窮者自立支援事業の現状と課題~だいJOBセンターの取り組みからみえてくるもの~」をテーマに、お話を伺いました。

.例会概要

概要としては、①川崎市の概要(位置、概要、特徴)②相談の状況(体制、相談者、相談経路、相談者の支援類型)③就労支援の状況(段階に合わせた就労支援、しごと応援事業、職場見学・求人開拓、中間的就労の活用、福祉就労の活用、その他)④就労支援の効果(就労状況と効果、効果比較)⑤支援における川崎市の工夫⑥だいJOBセンターの取り組み事例紹介が主な内容でした。

2.市の取り組み

川崎市では、生活困窮者自立支援事業について、紆余曲折はあったものの、生活困窮者自立支援法が平成25年12月に公布された時期と同時にだいJOBセンターの立ち上げも行われています。

.生活困窮者自立支援法とは

生活困窮者自立支援法については、①枠は作ったがあとは自治体で考えてくれといった法律で各自治体とも手探り状態であること②生活保護法は受給者に義務を課すところがあるが、生活困窮者自立支援法は本人が「いやだ!!」と言ったらできない難しさがあるとのこと。

.事業の内容 と課題

生活困窮者自立支援事業には、必須事業(自立相談支援事業、住居確保給付金支給)と任意事業(就労準備支援事業、一時生活支援事業、家計相談支援事業、学習支援事業)があるが、①例えば就労準備支援事業で3ヶ月就労準備をしても給与が出ないなど、明日の生活をどうするか迫られている生活困窮者のニーズとあっていない。 ②学習支援については、国から10/10の補助を受け、これまで生活保護受給者に行っていたが、法施行により、対象者が生活困窮者に広げることができるようになり、国費が1/2になってしまった。③就労訓練事業→職場体験(いわいる「中間就労」)については、民間事業者の自主事業とされ、事業者がボランティア等の職をつくっても、助成がないことから、制度としても課題を抱えているという指摘もありました。

.だいJOBセンターの事業

①だいJOBセンターは、川崎区にあり、面接3名、精神保健2名、就労支援5名、居住生活支援2名と法律相談等専門相談の体制で行っていること。(事業は民間事業者に委託)②だいJOBセンターでは、近隣の方と喧嘩をしたといった話も伺っている③一方、他に専門の相談機関がある場合はそちらへ繋げている④だいJOBセンターはセンター型のため、より専門的な相談に対応できる(同行支援も可能)とのことでした。

6.事業を行って見えてきたこと

①相談者の年代別特徴としては、1)10~20代―学校で何かがあって不登校になった人 2)30代―鬱病を背負って辞めた人、就職氷河期にアルバイトで働き、そのままアルバイトの人 3)40代―親の介護で辞める人、離婚 4)50代―親の介護、肉体労働で身体を壊した人 5)60代~70代―年金がもらえない・足りない人、夫婦等で死別してしまった人などの特徴があること

.支援対象の明確化

だいJOBセンターでは、受けた相談の内容を分類化し、適切な機関に繋ぐとともに、センターで継続支援を行う必要のある人を抽出し、支援期間とアフターケアの目安の期間を定めて支援を行っているとのことでした。

.高齢者の就労の場の開発

就労支援では、60歳以上の人のハローワークでの就職率が低いことから、「60歳からの仕事応援事業」をセンターが就労先を開拓する形で行っているとのこと。企業側の心理を読み、マッチングすることで、60歳以上の方の6割がこの事業で就労しているとのことでした。

.誰もがなり得る時代に

気になるのは、就労支援の効果でしょうか。川崎市でもどう効果を見せていくか苦労されているようです。昨年、都市研例会にお呼びした藤田孝典(NPO法人ほっとプラス代表)さんが、今年6月に「下流老人~一億総老後崩壊の衝撃」(朝日新書)という本を出版されました。この類の本としては、10万部近く売れるというベストセラーに。「下流老人」が流行語になるのではないかとも・・・。この本と重ね合わせると、非正規労働者が3分の1を超え、また年金額のみでは生活が成り立たないといった今の時代背景からは、何か家族内に複数の問題を同時に抱え込んでしまうと誰でもが生活困窮者になりかねない時代に直面しているのだと改めて実感しました

2015年7月18日土曜日

2015年6月例会の感想



すばらしい、民間広告マンの実力

 
H  . O
 
都市研6月例会は総会の後開催されました。ゲストは練馬区立美術館の館長、若林寛氏です。サントリーホール、美術館の移転に関わり縁があって現在の地位につきました。サントリー大好きの宣伝営業マンです。

美術館の館長の難しい点は、学芸員をうまくコーディネートしないといい美術館にはならない点にある。新しいこと、珍しいこと、面白いことお工夫することが(世阿弥の言葉)やりがいというが、それにしても人にうける展示、人を集められる展示お実現することは難しい。官と民の差についての比較もオリジナリティがあって面白かった。やや耳が痛いかも。

【痛感する官と民の差】

 

官→手続きと根回し      民→創造と革新

予算主義          予算を越える

  前例主義          コミットメントと責任

  組織と立場で仕事をする   顔の見える誰かがやる

  平均的で標準的       図抜ける力が必要

  決まったら揺るがない    柔軟性とスピード

  ステディ(ガンコ)

現代都市政策研究会2015年7月例会



テーマ「生活困窮者自立支援事業の現状と課題~だいJOBセンターの取り組みから見えてくるもの~

講師 平井恭順(川崎市健康福祉局生活保護・自立支援室係長)

第2のセーフティネットをいかに構築するか、生活困窮者自立支援法が4月から施行され、今、各自治体の力量が問われているのではないでしょうか。

都市研では、昨年の7月例会で、「現場から見た生活困窮者対策の現状」をテーマに、NPO法人ほっとプラス代表の藤田孝典氏をお招きし、お話を伺いました。

今回の例会では、さらに一歩進め、生活者困窮者自立支援事業に果敢に取り組まれ、全国的にも評価の高い活動をされている川崎市のだいJOBセンターの活動を通じ、見えてくる現状や課題について皆さんと考えたいと思います。

 例会にお招きする平井氏は、だいJOBセンター立ち上げから一貫して担当されており、NHKにも何度も出演しておられる「つわもの」と伺っています。かなり興味の湧く面白いお話が伺えるのではないでしょうか。是非、ご参加下さい。(文責 室地隆彦)

(参考文献)「いっしょに歩けばだいじょうぶ~だいJOBセンター 川崎市生活自立・仕事相談センターの実践」発行:川崎市健康福祉局 生活保護・自立支援室
 

. 日時 2015年(平成27年)7月26日(日) 午後2時~午後4時30分

 
2.場所  三鷹市駅前コミュニティ・センター4階会議室(1)
 
 
 
 
三鷹駅前コミュニティ・センター 三鷹市下連雀31310 0422710025
 
 
 
 

 

2015年5月23日土曜日

現代都市政策研究会2015年度総会ならびに6月例会

現代都市政策研究会総会ならびに例会を下記の通り開催いたしますのでご出席下さい。
 
■日時  2015年(平成27年)6月7日(日) 午後1時45分~4時45分
※通年ですと、総会を午後1時30分から開始しますが、事前に山崎会員とブログについての打ち合わせを行わせて頂くことになり15分繰り下げて総会を行います。

■場所  三鷹駅前コミュニティ・センター 4階中会議室()



三鷹駅前コミュニティ・センター 三鷹市下連雀31310 0422710025
 

() 2015年(平成27年)度総会  午後1時45分~午後2時15分
 (議題)①2014年(平成26年)度活動報告、2014年(平成26年)度決算報告②2015年(平成27年度)活動計画、2015年度(平成27年度)予算案③2015年(平成27年)度役員選出等
 
() 6月例会  午後2時15分~午後4時45分
テーマ「民間美術館長が語る自治体文化振興施策のこれまでとこれから」
講師 若林覚氏(練馬区立美術館館長)
 
 若林さんはサントリーの宣伝部出身で、サントリー美術館副館長・支配人などを経て、民間美術館長として2010年から練馬区立美術館の館長を務めています。朝日新聞2015年2月25日付の記事でも若林さんの活躍が大きく紹介されています。
サントリー時代は、有名なテレビコマーシャルを手掛け、また作家の開高健等とも親交がありました。なかなか自治体職員では持ちえない経験やキャラクターの持ち主です。
若林さんが、練馬区立美術館に来られ、自治体の文化振興施策がどのように映ったのか、民間では考えられない窮屈さや発想の違いなどを感じられたのはないかと思います。
サントリー時代に手がけた仕事や作家等多くの方と関わられてこられた際のエピソードなども交え、お話を伺い、自治体文化振興施策のこれからについて考えたいと思います。(文責 室地隆彦)