2017年6月23日金曜日

現代都市政策研究会2017年6月例会案内


現代都市政策研究会20176月例会

ワークショップ テーマ (仮題)「行政現場でみられる形式的・硬直的対応事例から、その背景や問題を分析し、解決の糸口を探る」

 嶋田暁文九州大学準教授が研究代表をしている研究プロジェクトでは、例えば、東日本大震災の際、「500人いる避難所に300人分の布団が送られてきたが、500人全員に渡せないので不公平になるとのことから避難者に布団を配らなかった」といった事例かあったとのこと。このような自治体現場に偏在する「形式的・硬直的対応」問題にはどのような事例があるのか、そしてこのような事例にどのように対応をしていけばよいのかを考えるプロジェクトとのことです。

嶋田先生からは、都市研の皆さんに自身または周辺の職員で体験または見聞きした「形式的・硬直的対応」事例についてできるだけ挙げてもらいたいこと、また事例を基に都市研の皆さんと議論をしたいとの申し入れがありました。現在、事例については、何人かの都市研メンバーに事例だしをお願いしているところです。

ついては、これら事例から数を絞って、当日、参加者の皆さんとワークショップ形式で、事例の背景や問題を分析し、解決の糸口を探ってみたいと思います。(文責 室地)

1.日時 2017(平成29)625()午後130分~午後430

2.場所 三鷹駅前コミュニティーセンター4階会議室(1)

3.参加予定者

都市研会員&嶋田暁文・九州大学準教授、澤田道夫・熊本県立大学準教授 森裕亮・北九州市立大学準教授 鄭ハナ・田井浩人・九州大学大学院生、今村都南雄山梨学院大学教授

 ※当日のグループ人数訳もありますので、出席される方は室地までご一報いただけると幸いです。室地アドレス murochi-t@nifty.com

現代都市政策研究会2017年5月例会感想


試みられている壮大な実験~渋谷区

T.       M.
5月例会は「ダイバーシティ(多様性社会)の実現に向けて~渋谷区多様性社会推進条例制定から新基本構想を通じて考える~」をテーマとした早川淳会員の報告だった。

話の内容は、早川さんが自治体学会誌に寄稿した「ダイバーシティ(多様性)共生社会への挑戦をベースにパワーポイントと渋谷区基本構想バンドブック「渋谷区 ちがいをちからに変える街」を使って(1)長谷川区政の流れ(2)渋谷区のダイバーシティ政策の進展(3)ダイバーシティ×インクルージョン=イノベーション!!3つに分けて話が進められた。

まず、早川さんは、長谷川区政の流れを、早川さんが1990年代にカリフォルニアへ調査に行った時のテーマになぞらへ「アフォーマティブアクション(これまで不公正な扱いを受けてきた黒人など少数派の人々に対して教育や雇用などの機会の優先権を与える)からダイバーシティ(様々な人が誰でもOKな社会)へと説明された。

そして、福祉も一部の貧困層から高齢者等普遍的福祉に変わり、また障害者の範囲も身体障害者から知的、精神、難病、さらにはLGBTなども含み、広がっていることを考えると、税の再配分による福祉(公助)が成り立たなくなり、お互いが助け合う(共助)の世の中になるのではないか。そんなことを考えると、従来の福祉をどう捉えたらよいか早川さんからの問題提起もあった。

渋谷区のダイバーシティ政策の進展において象徴的なのが渋谷区新基本構想ハンドブック「渋谷区 ちがいをちからに変える街」だ。早川さん曰く、詩のような基本構想と表現したように、子育て・教育・生涯学習、福祉といった7つのテーマごとにつづられている。理念はもっともなのだが、理念をどのように政策に結び付けていくのかが肝なのだがと心配してしまうのは、長年、行政マンをしていた私の性(さが)だろうか。

「ダイバーシティ×インクルージョン=リノベーション」、つまり、多様性を包摂する社会こそが新たなか革新を起こすといった意味だろうか。確かに早川さんの話を聞くと、そうとも思える。

意見交換では、(1)「共助」が強調され過ぎていないか(2)コンセプトをどう政策に結び付けていくのか(3)ダイバーシティやインクルージョンといったお題はいいが区民の生活実感とかけ離れていないかなど様々な意見が飛び出した。

私もニューヨークやサンフランシスコへ「まちづくりと合意形成」をテーマに様々な住民活動団体のヒヤリングを行ったことがある。そこで感じたのは、アメリカでは基本的に行政(公助)は信用されておらず、そこに様々な住民団体が活動するフィールド(公助の世界)があるということだ。果たして、日本ではそこまで行政は信頼を失っているのだろうか。もちろん行政(公助)で何もかもサービスを賄うことには限界がある。しかし、「公助」をきちっと位置づけたうえで、補えない部分を皆(「共助」)でカバーしていくという発想がセオリーではないかと思うのは私だけなのだろうか?

いずれにしても、LGBTのみがマスコミで取り上げられがちだが、ダイバーシティ(多様性)社会の実現という壮大な実験が渋谷区で試みられているということを改めて感じることができた報告会だった。

2017年5月4日木曜日

現代都市政策研究会2017年度総会&5月例会案内


現代都市政策研究会2017年(平成29年)度総会ならびに5月例会開催のご案内



現代都市政策研究会総会ならびに例会を下記の通り開催いたしますのでご出席下さい。

■日時  2017年(平成29年)5月28日(日) 午後1時30分~4時30分

■場所  三鷹駅前コミュニティ・センター 4階会議室()

() 2017年(平成29年)度総会  午後1時30分~午後2時

 (議題)①2016年(平成28年)度活動報告、2016年(平成28年)度決算報告②2017年(平成29年度)活動計画案、2017年度(平成29年度)予算案③2017年(平成29年)度役員選出等 

() 5月例会  午後2時~午後4時30分

テーマ「ダイバーシティ(多様性社会)の実現に向けて~渋谷区多様性社会推進条例制定から新基本構想を通じて考える~」

講師 早川淳会員(渋谷区都市整備部まちづくり課長)

平成273月に制定された「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」(多様性社会推進条例)は、LGBTのための条例として注目されましたが、本条例全体としては、LGBTにとどまらず、ダイバーシティ(多様性)を許容する社会をつくっていこうという狙いがあります

このことは、制定後に当選した長谷部区長のもと策定され、「ちがいを ちからに 変える街」を将来像とした渋谷区の新基本構想で明らかになっています。新基本構想については、渋谷区HPの基本構想のページをご覧ください。渋谷系の野宮真貴が歌う基本構想の歌が聴けます。


障害者福祉課長として、長谷部区政の誕生からダイバーシティを実践することとなった早川が、渋谷区で何が起こっているかレポートします。果たして自治体はどこまでできるか、みなさんともに考えたいと思います。YOU MAKE SHIBUYA!

早川の実践の一端は下記サイトをご覧ください。(文責 早川)

現代都市政策研究会2017年4月例会感想


鉄道の地下化がまちを大きく変える
                                                                                                       T.       M.

. まち歩きの概要

今回は、調布市都市整備部街づくり事業課事業係長の戸谷恒一郎氏と同係主任の鬼塚知紗子氏に案内をして頂いた。期しくも当日は晴天。まち歩きにはもってこいの天気になりました。まず、調布市教育会館201会議室にて、調布市の中心市街地のまちづくりの概要の説明を受けた後、教育会館を出で、調布市駅北口にある北第1A地区市街地再開発事業の屋上に上り、そのあと調布駅前広場を抜けて、電車で国領駅へ移動。国領駅前広場から鉄道敷地上部を利用した駐輪場、障害者福祉施設、都市計画道路調布3・4・7号線アンタパス、野川の橋架け替え工事、布田駅前広場、布田駅から調布駅へつながる鉄道敷地沿道を見て、調布駅に戻りました。そして、最後は、『調布ワインバルBiBBER』で調布市の戸谷係長、鬼塚主任を囲んで懇親会を行い、解散しました。

.まち歩きで感じたこと

今回、調布駅前等のまち歩きをして感じたことは、鉄道敷地の地下化がまちにとって大きな変化の機会になるということ。それは、鉄道の高架化よりもはるかにまちに与える影響が大きいこと。調布市はその機会をうまく捉えてまちづくりを確実に進めていることとはいえ、人口23万人規模の市でまちづくりに関しての財政的負担も大きいのではないかということでした。

そして、普段は入れない調布駅北第1A地区再開発ビルの屋上に特別に入らせてもらい、

晴天の中、そこから眺める調布市市街地の景色は、絶景の一言につきました。

案内を頂いた、調布市都市整備部まちづくり事業計画係長、戸谷恒一郎さん、同係主任の鬼塚知紗子さんに感謝です!!

2017年4月18日火曜日

現代都市政策研究会2017年4月例会案内


現代都市政策研究会2017年4月例会

まち歩き「変貌する調布駅・布田駅・国領駅前地区を歩く」

(説明&案内人)  戸谷氏(調布市都市整備部街づくり事業課事業計画係長)

鬼塚氏(街づくり事業課事業計画係職員)



 現在、調布市では、20年間を4段階に区分し、京王線連続立体化交差事業(国領駅、布田駅、調布駅間)と一体となったまちづくり(京王線の地下化、駅前広場の整備、市街地再開発事業、都市計画道路・生活道路等の整備)が進められています。

現在でも、調布駅前に降り立つと昔の駅前風景とはだいぶ様変わりをしています。今回の都市研4月例会では、大きく変貌しようとしている調布駅・国領駅前地区を歩き、変わりゆく駅前地区を実感したいと思います。

説明&案内人は、現場でまちづくりの指揮をとられている調布市まちづくり事業課事業計画係長戸谷さんと職員の鬼塚さんにお願いしています。

また、視察後、打ち上げ(懇親会)も予定しています。是非、振るってご参加下さい。

なお、打ち上げ(懇親会)会場の予約の都合上、参加希望の方は、4月20日()までに室地宛にメールでご連絡ください。もちろんまち歩きのみの参加もOKです。

 (文責 室地隆彦)



.日時・集合場所

◇日時 2017年(平成29年)4月23日()  (雨天決行)

◇集合場所・時間 13時50分 調布駅中央改札口集合 14時開始

 

.主な視察内容と工程

(主な視察内容)

(1)連立事業によって生まれた線路跡地(鉄道敷地)の活用について(京王側・市側)

(2)再開発事業の3地区視察(うち1地区は屋上に上れるよう調整中)

(3)調布駅前広場整備(街路事業中)

(行程)

調布駅中央改札口(13:50)→ヒヤリング(14:00~調布市教育会館201会議室)→調布市駅周辺(15:00)→国領駅へ移動(15:25~国領駅端部⇒調布駅へ)→休憩(お茶タイム16:0030)→調布駅周辺(16:30~調布駅⇒鉄道敷地西側端部 16:50~鉄道敷地西側端部⇒調布駅)打ち上げ(懇親会) ※会場は駅近の『調布ワインバルBiBBER』を予定

.参加申し込み

(申し込み先) メールで室地宛て メールアドレス murochi-t@nifty.com

(申込期限)  2017年4月20日()まで 

現代都市政策研究会2017年1月例会感想


1月定例会「保育園建設を通じて考える子育て支援の今とこれから~」感想


T.        K. 



「保育園落ちた。日本死ね」の匿名のブログで日本中に広がった保育園の待機児問題。今や社会問題となっていますが、開園予定地の周辺住民による反対で開園できないケースが出てきています。住民の反対にどのように対応すべきか。多くの自治体で課題となる中、大石田久宗さん(会員・社会福祉法人三鷹市社会福祉事業団理事)の経験はとても参考になる例でした。



■制度が変わった。支えあいで園をつくる

 大石田さんのお話は、2017年1月22日に定例会で伺いました。概要は、保育には「認可保育園」と「無認可保育園」に大きく分かれ、「認可保育園」にも公立保育園、公設民営保育園、公私連携型民設民営保育園、民間保育園、小規模保育園、家庭的保育、事業所内保育、居宅訪問型保育とさらに別れている。さらに、子ども子育て支援新制度により保育の概念が変わった。「施し」から「ニーズに合わせる政策」となり、社会保障として基礎自治体の仕事と変わったことなど複雑な制度の解説と新制度で位置づけられた「公私連携型民設民営保育園」についても話されていました。

「公私連携型民設民営保育園」は、公立公営保育園には補助金がつかなくなる現状(地方交付税不交付団体)で自治体が関与して設立した外郭団体により保育園を運営すると民間となるため補助金が得られるようになること。公立園の保育士と連携がしやすくなり、公立と同じ方針の保育園をつくることで保育の質を高めることへつながるメリットがあるとされていました。

 そのさい、経費面だけでなく、市民にとってすばらしい保育園とは何か。新制度で保育園はニーズに対応することが求められるようになったが、サービスではなく、ニーズに対応できるようにするために、保護者、園長、保育士、事業者が支えあいで保育園をつくることが必要だとされていたことは印象に残りました。

量の増加だけに注目しがちな保育園ですが、最も考えなくてはならないのは子どもが育つ環境です。ニーズに合わせるだけではサービス競争になりかねません。今後の三鷹赤とんぼ保育園がどのようになるのか注目したいと思いました。



■保育園建設を進める力

 保育園建設に反対する住民がいる場合の対応も参考になりました。

 三鷹赤とんぼ保育園は、都市計画道路予定地と幹線道路に二面が面しているため住宅街の中に建設するケースとは異なりますが、大石田さんは市職員時代から周辺住民と人間関係があり、意見を言い合える関係にあったことで反対する人、賛成する人が見えていたとされていました。

 保育園建設で問題になるのは、対立だけが深まることにあります。この人間関係を持てることは、市の職員だったからこそと思えました。反対と建設を進めることの対立点は、YESNOの二者択一ではなく中間策もあるはずです。そこの調整ができるかできないかが建設を進めることができるかの重要なポイントです。

 事業者任せ、あるいは、担当部課まかせではなく人間関係を持つ職員がいたことで保育園建設できた好例だと思いました。

 ただし、反対に理由があれば対応するが、理由が見えない場合には戦うしかないとの覚悟を持っていたと話されていたように、必要だと職員自身が思い、対応する職員に権限が任せられていたことも力になったそうです。このあたりをフォローできる体制があるかも重要に思えました。

 また、保育園建設にあたって、隣接する公会堂の改築も行っています。住民にメリットがある事業が平行で行われると関心が保育園だけに集中しませんので注目したい手法だと思いました。

 他の自治体でも参考になると思いました。

2017年2月19日日曜日

現代都市政策研究会40周年記念イベント企画会議(2月例会)の開催のお知らせ


現代都市政策研究会40周年記念イベント企画会議(2月例会)の開催について



都市研は今年、設立40年を迎えます。

ついては、秋ごろを目途に40周年記念イベント(シンポジウムなど)を企画したいと思っています。

そこで、その準備のため、都市研会員(都市研運営委員を含む)の皆様に集まっていただき、企画内容等を検討する会議を都市研2月例会に変えて下記の通り開催致します。

是非、ご参加ください。



.日時 2017年2月26日()午後2時から午後4時30分

.場所  三鷹駅前コミュニティーセンター会議室4階会議室(2)

.議題 

(1)40周年記念イベントの内容

(2)40周年記念プロジェクトチームの発足について

(3)2017年度都市研例会企画内容

(4)その他